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コラム

自律神経測定器でわかること

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自律神経測定器を導入した理由とは?

当院にいらっしゃる方々で、病院で自律神経の乱れがある、自律神経失調症と言われた方や、冷えや不眠、疲れ、めまいなどの不調をネットで調べて、自律神経が原因ではないかと考えていらっしゃる方々は大変多いです。

ただ、そのうち専門の測定器で測定をして、自律神経がどう乱れているのか、働きがどれほど弱っているのかという数値が分かっている方は、ほとんどいらっしゃいません。

当院でも開院以来10年以上の間、自律神経の測定器はなかったので、お困りの症状や、普段の食事、睡眠、運動など生活習慣の聞き取り、環境の変化や人間関係の悩みなどから推測したことと、実際に身体に触れて動かして、緊張具合などから判断をしてきました。

人の心身の状態には、数値では測れないもの、数値以上に経験や感覚でこそわかるものもあると思っていて、それこそが医療機関ではない私達手技療法家の強みとの自負はあり、みなさんにもご支持頂けていると思っています。

ただ、人にはそれぞれ個性や感覚の違いがあることと、あまりにストレス環境に居続けると、防御反応として感覚や感情を感じ取る力を鈍らせ、自分で自分の状態がよくわからないというケースがでてきます。

特に2020年のコロナウイルス流行以降、当たり前だった日常が失われ、人との交流が減ったり、漠然として先の見えない不安、外出控えによる運動不足などから、自律神経に不調を来す方が増えて、益々関心が高まっていると感じています。

そこで、元々得意としていた自律神経バランスの改善について、よりきちんと対応していくために、以前より興味を持っていた自律神経測定器CondiViewを導入することにしました。

測定器で何がわかるのか?

人差し指にセンサーを挟んで2分30秒待つ間に、心拍の状態から、交感神経、副交感神経それぞれの働きの強さと、両者のバランスを測定することができます。

結果はその場ですぐ、PCの画面上で見ることができ、後ほど印刷したりデータをLINEなどでお渡しすることもできます。

こちら↑は私の測定データです。体調がよく、自覚するストレスもほとんどない状態ですと、数値上の疲労度は少なく、交感神経、副交感神経ともに活性が高く、年齢での基準値に収まっているため、総合得点も高くなりました。

特別食事に気をつけたり、極端に運動をしていることもなく、自分なりにバランスをとりながら、普通に食事をして、適度に休みをとり、自転車通勤したり仕事で体を動かしている程度ですが、自律神経がある程度働いてくれていると、ストレス耐性もあるため元気に過ごせています。

一方こちら↑は自律神経の不調を感じてご来院された方の初回に測定したデータです。不眠や慢性的な疲労、ストレスの自覚もありますが、病院の血液検査では異常はなく、自律神経の問題か、精神的なものかもしれないのでと、心療内科を勧められたそうです。

身体の疲労度が高く、交感神経、副交感神経ともに年齢による基準に達していないため、身体の不調が起きるのもうなずける数値です。

ストレス抵抗力も低く、この状態から自力でがんばって回復するのは難しく、まずは減らせるストレスを減らしたり、仕事や家事など、やるべきと思っていることも少し休んで、回復に専念するために人の手助けを得た方がいい状態です。

この方は助けを求めて病院に行かれたり、当院にもお越しいただけたのでよかったのですが、同じような状態でも、自分の努力が足りないせいだと思って頑張り続けている方もたくさんいらっしゃるのではないかと思います。

みんなはできているのに自分だけできないのは自分のせいだとか、自分がやるしかないと思い過ぎていたり、まだ頑張れると思っていると、仕事量を減らそうとか環境を変えようとはなかなか思えません。

そのような場合も、測定器により数値で「あなたはこれまで頑張り続けてきて、自律神経がもう働けていない、休みが必要ですよ。」という結果がでると、いい意味であきらめて、回復に専念しようと思えることが多いようです。

測定結果を活かして、自律神経の働きを改善していきましょう

実際に測定をしてみると、自分で予測した結果に近かったり、思ったより良い、悪いということがあります。

あくまで心拍数から測定しているもので、測定したときの状態でも変わりますし、それが全てではありませんが、自分では元気だと思っていたけど数値は悪いなら、少し気をつけて休みをとるようにしたり、ケアを受けたりと対処ができます。

また、当院に通われる方は、初回の測定値を参考にサポート計画をたてますので、数回通院後に再度測定することで、どの程度回復してきているのか、自覚症状と照らし合わせながら、進捗を確認し、自信ややる気にもつなげることができます。

自律神経の不調に由来して、様々な症状でお悩みの方のお役に立つために、この測定器も導入していますし、これまでに非常に多くの方々をサポートし、改善に立ち会うことができました。あなたのお悩みも、ぜひ私たちにお聞かせいただけると嬉しいです。

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